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特別企画

スパイ小説に学ぶ観察眼(シーズン7)

2019.07.11
写真:煙草を吸うミステリアスな女性

こんにちは。リクトの児島です。
「スパイ小説に学ぶ観察眼」シリーズ。ようやく第7回目まで来ました。

山の頂が少し見えてきた感じです。ではさっそく、はりきってまいりましょう!

他人を欺く職業

スパイとはずばり、他人を欺き、生計を立てる職業と言えます。

いつの時代も、他人を欺くことで生計を立てる人はある一定数以上いる。でもそれはよいとか悪いとかではなく、きっとそういうものなのだと理解します。

さてスパイの場合、他人を欺く職業であることに違いはないのですが、そのことによってはたして誰かをわかりやすく傷つけているのかなと、スパイ小説「ジョーカーゲーム」を読みながら私は思うことが多々あります。

他人を欺くにしても、背負っているものの大きさや意味合いがまるで違う。

ちなみに私の在籍するWeb業界。

別に怪しい言動をしている訳ではないと思うのですが、一般の方のWeb業界に対するイメージはあまりよくありません。

理由はよくわかりませんが、きっと過去に何かあったのでしょう。単なる先入観の可能性も高いと個人的には見ています。

誰かの役に立ってその対価として金銭をもらうのが仕事というものなのだよ。そんな風に教わって育ってきたのですが、それが何だかうまくハマっていない業界ですね。

まあとにかくここで言いたかったことは、我々職業人はみな、少なからず他人を欺きながら生きているのが現実ではないかということなのです。

うそ、おおげさ、まぎらわしい

誤解を恐れずにいえば、他人を欺く職業として比較的イメージしやすいのは広告業界ではないでしょうか。

「JAROってなんじゃろ?」

このフレーズを聞いておのずと体が反応してしまうのは、きっと我々世代以上の方々。

そのJARO(日本広告審査機構)という団体が存在している事実は、広告というものに他人を欺く要素が多分に含まれていることを暗に伝えている気がするのです。

仮にそういった欺き要素がまったくないのであれば、そもそもああいった組織(立場的に弱き者を守る)は登場する余地がないのではないでしょうか。

ほかにもイメージしやすい欺きのプロとして、政治家がいます。

私は何も世直しがしたくてこの記事を書いているわけではないので、政治家批判のコーナーと勘違いして欲しくないのですが、でもたしかに彼らにはそういう要素があります。

個人的には政治家が他人を欺いたとしても、へぇ~くらいにしか思いません。なぜなら、そうすることで彼らはあの職業を続けていけるのだと直感的にわかるからです。

その言動によって誰かが傷つくかもしれないですが、その傷つき度合いがなるべく小さければいいよねと感じる程度で、絶対に欺かないでくださいねとは思わない。

まあとにかくここで言いたかったことは、我々職業人はみな、少なからず他人を欺きながら生きているのが現実ではないかということなのです。

あらためて。 スパイの場合、他人を欺く職業であることに違いはないのですが、そのことによってはたして誰かをわかりやすく傷つけているのかなと、私は頭の片隅でフワフワとした思いを抱えながらこのスパイ小説を読んでおり、それが目下の楽しみとなっています。

大きな嘘を隠蔽するには小さな真実を散りばめる

これは今作者の柳広司氏が、作品内の登場人物に言わせているセリフです。

私はこのフレーズがとても気に入っています。
なぜならこれは、言葉のとおり実際に嘘を隠蔽してどうこうとかの話に限定するわけではなく、要はバランス感覚の話に触れていると思っているからです。

少なからず他人を欺きながら生きている我々おとなの中でも、世渡り上手な人はきっと、このバランス感覚が普段の言動の中で無意識的に表せている気がします。

全員がこの絶妙なバランス感覚を持つことは現実的に難しいのですが、でもそれに少しでも近づくことができたら、日々の生活は今よりも潤っていくのかな?と感じたりする今日この頃です。

では今回はこれで終わりになります。また次回お会いしましょう!


児島 慎也