風が吹けば桶屋が儲かる
2018.10.23風が吹けば桶屋が儲かる。アニメが流行れば○○が売れる。
風が吹けば砂ぼこりが舞って、いろいろあってネズミが増える。増えたネズミが桶をかじるので、桶屋が儲かる。
何か事が起こると、めぐりめぐって意外なところに影響が及ぶ事の有名なたとえ話です。
最近でいえば、全国で30名ほどしかいないはずの、非常に珍しい「降谷」の印鑑が爆売れしたお話をご存知でしょうか?
今年の5月ごろから、高知県にある老舗ハンコ屋「はんの吉本三星堂」さんで、「降谷」の印鑑が突然売れ始めたそうです。
その要因は、アニメ映画、名探偵コナンに出てくる降谷零(ふるやれい)という頭の切れるイケメンキャラクターの影響でした。
2018年上半期邦画1位となった、「名探偵コナン ゼロの執行人」は86億円以上の興行収入を上げ、その人気を支えたのは子供連れの家族ではなく若い女性です。
そして、その若い女性たちから絶大な人気を誇るキャラクターが「降谷零」。
ファンの間で、自分の手帳等に降谷上司から決裁印、承認印を推してもらうという行為が流行った結果、全国的に珍しい降谷姓の印鑑が爆売れするという現象が起きたようです。
コナンが流行れば印鑑が売れる現象です。
○○が流行れば、お菓子がなくなる
何がきっかけとなって、どの様な影響が表れるかわかりませんが、世界はつながっています。経済もつながっています。
株式投資に詳しい方は、常にこういった経済の関連する影響についての想像力を働かせているのではないでしょうか。
ただし、いいことばかりではなく、逆効果が働くこともあります。
9月に発表された、「森永チョコフレーク」の話題。
50年以上愛されてきた人気商品が、来年夏までに生産終了という内容でした。
テレビなどを見ながら食べる「ながら食べ」をコンセプトにしていた商品ですが、最近はテレビよりもスマートフォンの方が身近な存在になっており、手が汚れてしまうとスマートフォンが操作できなくなることが人気低迷の要因となったようです。
あなたの会社では、どの様な風が吹けばビジネスに好影響を与えるでしょうか?
山口 裕介