Web編集長の仕事
2018.08.23オウンドメディアを運営するには、もちろんメディアサイトやそれを構成するコンテンツ=記事が必要です。
ですが、記事がたくさんあるメディアが、私たちが考えるオウンドメディア=ファンを獲得するための情報発信メディアではありません。
もちろん、記事を書くライターも重要ですが、それ以上にWeb編集長が成功のカギを握っていると考えています。
では、Web編集長とはどのような役割で、どのような仕事をするのでしょうか?
『コンセプトなきメディア、魅力なきコンテンツは、無意味』です。
まず、Web編集長としてのスタートはコンセプトの設計。
目的は、ファンを作ることなので、自社の商品やサービスを紹介するだけのメディアではファンはうまれません。
どのような人たちにファンになってもらいたいのか。
そのメディアでどのような人たちの役に立ちたいのか。
そして、コンセプトが決まれば、メディアに掲載していく記事が、コンセプトに沿っているのかを随時ジャッジしていく作業となります。
その際、ライターやカメラマンの手配、記事のオーダーも編集長の仕事であり、それをスムーズに行うためのコミュニケーションも欠かせません。
ライターによる記事の校正も行いつつ、時には編集長自らが取材をし、想いを文章にして、読者に伝えるといったことも必要となってきます。
また、Webサイトですので、セッション数、ユニークユーザーなど、数値目標の設定や確認もWeb編集長の仕事です。
ただし、気を付けたいのは目的をブラさないこと。
記事の量産とセッション数の増加を目的としてしまいがちですが、これらは手段です。
あくまでも、ファンを増やすことが目的なので、量よりも質にこだわりましょう。
キーワードをタイトルに無理やり押し込んだり、記事にちりばめすぎたり、キーワードを意識しすぎるあまりに内容が面白くなくなってしまえばその読者は再び訪れてはくれません。
毎回、記事の更新を楽しみにしてくれるような読者=ファンを増やすことが中小企業のオウンドメディアにおける役割で、ユーザーがファンになることで、自社商品・サービスについて価格競争から抜け出せるWebマーケティングの展開が可能です。
したがって、Web編集長の仕事とは、見えない相手を徹底的に想い、考え抜き、好きになってもらうことだとも言えます。
読者が気づいた時には、あなたから買いたい、あなたの会社のサービスを受けたいと思ってもらうまで、相思相愛になれれば、お互いにとって最高にハッピーではないでしょうか。
山口 裕介