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編集部ブログ

それ…ピント合ってますか?

2019.01.11

どうも。
去年の11月に結婚した中村です。
ちなみに旧姓は中村です。

今日は初めにカメラの話を。

嫁がクリスマスプレゼントに単焦点レンズを買ってくれました。
単焦点レンズというのはどういうものかわかりますでしょうか?

カメラのレンズは大きく分けて「ズームレンズ」「単焦点レンズ」に分かれます。
みなさんがよく使っているレンズはどちらかわかりますか?

例えばみなさんが写真を撮るときに
こういう風景も入れた写真を撮りたいのか

ベンチに座っている女性の写真の引きのイメージ

それともこういう
ベンチに座っている女性の写真の寄ったイメージ被写体に寄った写真を撮りたいのかで

 

離れて写真を撮っているイメージ
引きではこう撮ったり
至近距離で写真を撮っているイメージ
寄りではこう撮ったり

自分が前後に動きまくって撮る人はほとんどいないと思います(笑)
ほとんどの人がカメラのレンズ部分をクルクル回して被写体との距離を調節していると思います。

レンズを回して画角を調節している写真

これがズームレンズです。

ズームレンズはレンズを回すだけで寄り引きが簡単に出来て便利なレンズです。

大体のカメラにはデフォルトでズームレンズがついてるので、ほとんどの人はズームレンズを使っていると思います。

あ、ちなみにこの女性モデルは嫁です。

(*´艸`)

携帯の場合でも
「もっと被写体に寄りたいな」と思ったときにピンチして大きくすると思います。

 

スマホでピンチして被写体にズームしている写真
これもズームレンズですね。

それに対して単焦点レンズ
構えたときに画角に入っている景色をレンズを回して変えることはできません

固定です

レンズを回すのはピントを合わせる為だけです。

ピントが手前の手に合っている写真
こっちに合わせるのか
ピントが奥の顔に合っている写真
それともこっちに合わせるのか。

画角は同じです。レンズを回しても被写体に対して寄ったり引いたりはしません。
なので単焦点レンズで画角を調整したければ

離れて写真を撮っているイメージ
離れたり
至近距離で寝っ転がって写真を撮っているイメージ
寄ったり

自分が動いて撮らなければなりません。

というと

「めんどくさっっっっっ!!!!!」

と思われるかもしれません。
そうです(変なおじさん風に)
面倒くさいんです。
でも単焦点好きは地球上にたくさん生息しています。

 

なぜ単焦点が愛されるのか?
「初心者にとってカメラの画角を身体で覚えることができるので勉強になる」とかいう意見なんかもありますが、なんと言っても最大の魅力は「ボケ感」です。
単焦点はピントを合わせたもの以外がボケやすい特性があります。
ですがそのボケが肉眼では見れない不思議な世界を作り出します。

 

カフェモカのラテアートの手前だけにピントを合わせた写真

女性のまつ毛にピントを合わせたアップの写真

夜のイルミネーションの中で撮った女性のポートレート写真
人物を際立たせることが出来るので、ポートレートでよく使われるレンズです。

iPhoneのカメラに「ポートレート」という機能がありますが、これも「まるで単焦点レンズで撮ったように擬似的に被写体以外をボカした写真が撮れるモード」ということなんですね。

そして「単純に綺麗」ということ。
単焦点は構造上、光を取り込みやすいので明るい写真が撮れますし、ズームレンズに比べて経由するレンズの枚数が少ないので綺麗な写真が撮れます。

 

BAKEの店内にあったライトの写真

地下鉄のホームで撮った冷た目のホワイトバランスで撮ったポートレート写真

警固公園のイルミネーションをバックに撮った女性のアップの写真

瞳に映る景色まで綺麗に切り取ってますね。
( ´∀`)

作りがシンプルなので安価というのも魅力の一つですね。
僕が使ってるレンズなどは、入門用の一万円後半くらいのレンズですが、これでも十分楽しめます。
(ちなみにSONYのSAL50F18 DT 50mm F1.8 SAMというレンズです。) 一眼カメラをお持ちの方は、ちょっと世界を広げるために、単焦点レンズの購入を検討されてはいかがでしょうか?

 

さて今回の本題は
「主題にピントを合わせ、他をボカすことで得られる見る側の気持ちよさ。」です。
表現する時に「自分が一番何を見せたいのか?」
見る人に「どこにピントを合わせてもらいたいのか?」
を決めることがとても重要です。
その骨格に肉付けをしていくことがデザインの基本です。

 

情報量が多すぎて何を伝えたいのかわからない広告。
ごちゃごちゃしていてどこから読んでどう進めばいいかわからないWebサイト。

 

そういうピントがブレていて、見ていて気持ち良くないデザイン。
あると思います!!(天津 木村風に)

 

「デザインは引き算」などという
どうにもかっこいい言葉もあります。

いかに必要なもの以外を削ぎ落とすかで、探している人に見つけてもらいやすいものになるか。
伝えたいことが伝わるものになるか。
そこが重要です。

情報が混雑したデザインとシンプルなデザインのイメージ

 

誰が言ったんだか忘れましたが、カメラの撮り方について

「黄金比とか三分割法とか色々あるけど撮りたいもんを真ん中にどーんと置いて撮ればいいじゃないか」

的なことを言ってる人がおりました。

 

「いや、ほんなこつよ!」と激しく同意したもんです。
(だったら誰が言ったかくらい覚えとけよって話ですが…)

 

まさに上のイメージ図の様に「伝えたい事を真ん中にどーん!」
これはとても重要な事です。

 

自分の頭の中は相手にはわかりません。
色々と手の込んだ仕掛けは気づいてもらいにくく、作り手の自己満足で終わるというのもよくある話です。
デザインのテクニックは同業者にしか伝わらず、一般の人には伝わりにくいものです。
本来、無意識でも「なんかいいね。」と伝わる様に編み出されたテクニックの数々も盛り込みすぎたりすれば逆効果にもなり得ます。
なので「シンプルなデザインで強めのアピール」くらいがちょうどいいと僕は経験上のデータから考えます。

いかがでしょうか?
あなたのデザインは本当に伝えたいものにピントが合っていますか?

 

今一度、ご自身のデザインを見直すきっかけになれば…。

 

え? さっきの写真の女性ですか? 
そうです(変なおじさん風に) 
嫁です。( ̄▽ ̄)

 

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中村 玄太郎