お尻から無事生還

誤飲は世界中の親御さんたちの心配事

誤飲はもちろん私たち日本人だけでなく、世界中の問題です。小さなお子さんをお持ちのお父さんお母さんは片時も気が気ではないでしょう。
そんな「誤飲」に関してとても興味深い記事を見たのでご紹介いたします。

その記事は小児の健康などに関する機関紙「The Journal of Pediatrics and Child Health」（https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jpc.14309）で紹介されていました。

記事のタイトルは「すべてが素晴らしい！：レゴを忘れるな！」

タイトルを見た時、なんのこっちゃいな？という感じでしたが、どうやら「とある医療専門機関」が本気で「誤飲」に関する実験を行ったという記事のようです。

正気なの？誤飲実験は驚くべきものだった！

私が今回この記事でご紹介したかったことは「誤飲の危険性」などではなく、「誤飲に関する実験内容」です。

専門用語がたくさん使用されていますので、私の方でゆる～く実験内容をお伝えします。

実験内容
「小児科の医療従事者6人をレゴ人形の頭を飲み込んでもらう目的で募集したよ！ みんなそれぞれの排便障害のチェックや一般的な胃や腸の状態であることを確認できたかな？　じゃあ6人一斉にレゴ人形の頭をごっくんと飲み込もう！ いったい何時間経過したらウ○コと一緒に出てくるのかなぁ？ せーのぉ〜ごっくん♪」

結果
「6人中5人（？！）、だいたい平均1.71日でウ○コと一緒に出てきたね！」

さらに詳しく読んでいくと、実験の詳細が説明されていました。

• 6人中半分は女性
• 参加者の年齢は27～45歳
• 平均年齢は36.2歳
• レゴ人形の頭を食べても腸運動の一貫性に重大な影響を及ぼさないのかも？
• 出なかった一人は2週間後に出てきたよ！

最後、よかった…

レゴ人形の頭を食べてもお尻から出てくる！（多分）

いやー焦りました。結局出てきたんですね。（安心）
さすが医療関連の機関紙。専門的な内容が多く、翻訳してもほとんどが理解できなかったのですが、最後の方に結論としてこう書かれていました。

「今回の実験では小さな物を小さなお子様が誤飲したとしても合併症を伴わずに、1日～3日程度で通過（排出）されます。この事は親御様にとって安心をもたらすのではないのでしょうか。」

最後の一文も素晴らしいですが、自らを実験台にした6人に尊敬の念を抱きます。

知ってましたか？日本の誤飲対策

先ほどご紹介した外国で行われた実験は「誤飲してしまったらどうなるの？」という内容でしたが、日本で行われている「誤飲防止対策」をいくつかご紹介します。

オセロの石の大きさには意味がある！

みなさんが一度はプレイしたことがあるオセロ。日本で誕生したことは皆さんご存知ですよね。しかしあの石の大きさはきちんと決められたものだとご存知でしたか？
実は小さな子供が誤飲できないように石の大きさは3.5cmになったそうです。

リカちゃんの靴は苦い！

これは女性なら多くの方がご存知かもしれません。
こちらも誤飲を防ぐ為、口に入れると強烈な苦味を感じる仕組みが施されています。 小さなパーツであるリカちゃんの靴やアクセサリーには苦味成分が塗られているんです。
まさに苦い経験。私は幼少期に体験しております。（即吐き出した記憶）

Nintendo Switchのソフトも苦い！

最近の子供がよく触れる玩具で言えば、Nintendo Switch。
ソフトに苦み成分（デナトニウムベンゾエイト）が塗られており、世界レベルの苦さだと噂されています。
任天堂の説明では人体に影響はないそうです。ですので保証はしませんが、ご興味のある方は舐めてみてはいかがでしょう？
（※こちらはお尻から出るかは判明しておりません。）

玩具開発は「面白い」の開発だけじゃない！

実際に体を張って誤飲してみたり、玩具開発に携わる方たちは、子供たちに「面白い」だけじゃなく、「安心・安全」も提供しているんですね。
今回は玩具のほんの数点の誤飲防止対策をご紹介しましたが、普段私たちが何気なく触れている他の玩具にもきっと様々な工夫が施されているんでしょう。本当にありがたいの一言です。

あっ、Nintendo Switchのコントローラーも誤飲の可能性があるかも…

おっ、さすがユーチューバーさん！ 後はお任せいたしまーす！