ほんとうの色って、どんな色?気をつけたいCMYKとRGB
2019.07.23デザイナーのうえつです。
今回も色についてお話ししたいと思います。
テーマはRGBとCMYKについてお話ししたいと思います。
ホームページを作成するときと、印刷物を作成するとき色の形式には注意をしないといけないですね。
ちなみにリクトはホームページ制作会社ですが、紙媒体も扱っております。
RGB形式とCMYKの形式の違い
簡単に、ざっくりいうと、
RGBとは、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)3色の光のかけあわせで色を作ります。
CMYKとは、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色でインクをかけ合わせ、色を作ります。
テレビやウェブなどモニタで使う画像ならRGB、プリンタで出力したり印刷会社に出したりするときはCMYKです。
ホームページを作るときの色は?
ホームページを作成するときに使用する画像の色は「RGB」になっていないといけません。ゼロから作成する場合は、写真を使ってデザインしても、イラストを使ってデザインしても、色はRGBにして作成していけばいいのです。
しかし素材を、他の方からもらう場合、たとえばクライアントから、ホームページに使うロゴデータを「RGB」ではなく「CMYK」でいただくとします。
モニタで使うデータはRGBなので、正しいデータではありません。
ではこの場合、どうすればいいのか?
ホームページで作成するから「RGB」に変換しておきますね~って勝手に変換してはいけません。
CMYKで表現できる色とRGBで表現できる色はイコールではないので、変換時に正しい色ではなくなります。
変換してもとくに変わらない色もありますが、
あれ、うちのロゴこんな色じゃないですけど・・なんてこともあります。
なのでクライアントからいただくデータは、“RGBとして使うために作成された”明確に色の「値」が決まっているデータをいただくようにしましょう。
勝手に「RGBに変換すればいいこと済む話」ではないのです。
リクトのロゴもRGBで使うときとCMYKで使うときと、二つの正式な色の値をデザイナーにちゃんといただいております。
これを変換することなく使用しています^^
変換するのは、どういったとき?
チラシなど印刷物を作るときの写真など、です。
写真は撮った時点で、RGBの色で作られているので、写真を使うときはCMYKに変換しないといけないです。
もちろん色は変わります。なので、明るくしたりと調整は必要になってきます。
変換を忘れて入稿すると、印刷会社から突き返されることがありますよね。
最近は、スピード重視なのか、間違ってRGBで入稿しても印刷会社がCMYKに変換してくれたりします。
ただし!もちろん色がくすんだり暗くなって出てもそこは責任取ってもらえないので気をつけたいところですね!
変換後元に戻すことはできるのか?
一度、 RGB←→CMYK の変換を行ったら元に戻すことはできません。
「RGBのロゴデータですよ」といって渡されたデータが、“元はCMYKのデータを変換したもの”としたら、RGBに変換しても正しい色ではなくあくまで変換された色なので、違う色になります。
RGBにムリに変換してしまったデータを間違ったからCMYKに戻そうとしても、一度変換してしまったデータを戻すことはできません。
なので慎重に、バックアップを取ってからするべきです。
きちんとRGBとCMYKのそれぞれの値の変化を確認してみるわかりやすいですね。
色の値があるなら、その違いの理屈が数字から読み取れるのですが、値を持っていなかったら、変換によってどのくらい色がズレたのか確認しようがないですね。
目で見て、色が違うともし言われるなら、おそらく違うのでしょう。
という予想しかできないです。
変換するとどれだけ色が変わるのか?
RGB→CMYKにすると暗くなります。
青空の写真が暗くなったり、全体的にくすんだり・・・
CMYKとRGBは表現できる色数が違うので、変換したけど、別に色味もそんなに変わらず問題なかったよということもあります。
反面、色によっては、明らかに暗くなった、鮮やかになったという色もあります。
ほんとうの色
正しい色を表現するのはとても難しいです。
同じ値をつけたRGBの色でも、自分のパソコンと他の方のパソコンでは、見え方が異なります。
というのも各々のモニタの設定が違うからです。
また同じ値をつけたCMYKの色でも、自分の持っているプリンタで出力するのと、他の方のプリンタで出力するのと出方がまったく違います。
インクもジェットなのかレーザーなのかで違う、メーカーによっても違う、紙質によっても違う(ツルツルの紙質なら反射するので鮮やかに出る)のです。
とは言っても、黒が白になったり、赤が青になるわけではないので、ご安心ください笑
ショッピングサイトなど、商品に「色はイメージです。実際とは異なる場合があります。」などのキャプションを入れるのは安全策です。
また紙媒体などは、使う印刷会社からサンプルを取り寄せ、紙質による色味の出方を確認する。もっと厳密にこだわるのならば、色校正をして、納得のいく色の出方を確認するなどがあげられます。
ウェブ用なのか紙用なのか確認して制作するよう、色には気をつけたいですね。
そして、クライアントにとって良い提案ができたらいいなと思います。
うえつ ゆり