類語理論とは?
2018.09.27こんにちは。リクトマグ2回目の登場の児島です。
このコンテンツ枠は、広告費の削減や集客数を上げるための戦略に携わる方々向けに用意されたものです。
前回は、価値とは具体的に何を指すか、コミュニティとは一体どういうイメージのものかについてお話しました。その続きで今回は、価値についてもう少し深く掘っていきたいと思います。
さっそくですが、普段みなさんは類語というものをどれくらい意識されていますか?
私は結構類語を重宝していて、よく耳にはするけどあまり意味がピンとこないものについては、その言葉を何かほかの類語に置き換えて腑に落とそうとする習性があります。
たとえば今回のテーマになっている「価値」。価値の類語を調べると次のようなものが出てきます。長所、値打、利点、特長、真価、重要性……。
私が「価値」の意味を腑に落とすために用いているのは、前回お伝えしたように「違い」という言葉なので、珍しくイレギュラーなパターンですが、他の多くの言葉においては基本的に、類語として出てくるどれかを使うようにしています。
似た言葉をこねくり回し、ああでもないこうでもないを繰り返した結果に、どこかのタイミングで今まで考えもつかなかったようなアウトプットに行き着く可能性があるのです。
もしかするとそれは、最終的に本来とはまったく違った意味合いのものになるかもしれないですが、そのズレによって生じたアウトプットというのはきっと他とは異なるユニークなものを生みだすはずです。
さてここで、世の中にあふれる名言の中から、価値をテーマに扱ったものを2つご紹介します。
「総じて値段がつくものは、すべて価値のないものである」
かの有名なドイツの哲学者、ニーチェの言葉です。
存在が崇高すぎて、彼が言わんとすることの本当の意味はわかりかねますが、この記事で謳っている類語理論に基づき、価値=違いと置き換えたならばこうなります。
「値段がつくものは違いがないと言える」
う~ん。イマイチ良くわからない。
ではもう一段階進めてみて、このように翻訳したらどうでしょう。
「違いがなければ同じ値段がつく」
う~ん。もうひと越え!
「違いがなければ値段で比べられる」
なるほど……。
この記事を書き始めた段階ではまったく狙っていなかったのですが、ここにきてはじめて、リクトの推奨する「価格でなく価値で選ばれるwebブランディング」と繋がってきたようです。
続いて、価値をテーマに扱った名言をもう一つ。
「価値は名声より貴い」
イギリスの哲学者、フランシス・ベーコンの言葉です。
さっきググってたまたま存在を知ったので、彼が言わんとすることの本当の意味はわかりかねますが、またまた価値=違いと置き換えたならばこうなります。
「違いは名声より素晴らしい」
価値と言われてボンヤリしていたものが、違いと言い換えることによって言葉のイメージが何となく伝わってきたりします。私はこういう効果を期待して、類語という素晴らしいツールに注目してきた感があります。
そんなお話をしていたら、そろそろお時間が迫ってきたようです。価値についてまた違った切り口でお話ができそうだったら、引き続き書いていこうと思います。
ではまた次回、お会いしましょう!
LCT編集部