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特別企画

私が電子書籍を出版した理由(シーズン9)~good night パパ~

2019.03.07

good night papa

こんにちは。脂の乗ってきた児島です。
私が電子書籍を出版した理由シリーズも今日で9回目となりました。今回は第四作目として出版した教育本「good night パパ」の制作裏話です。

情報を盛り込みすぎたという意味では失敗作ですが、人生でもうこんな作品は書けないだろうという意味では成功作と言えます。

最後のピースを埋める

電子書籍を三冊書き終えた私は、次なるネタを探していました。
なぜなら。

第一作:母親の誕生日に出版
第二作:父親の誕生日に出版
第三作:兄の誕生日に出版
第四作:私の誕生日に出版(ココ)

児島家のピースをうまく完成させる必要があったからです。そこに登場したのがPodcastの存在でした。

Podcast×電子書籍

2017年3月。電子書籍の出版活動と並行して、私はPodcast運営を始めていました。

Podcastとは……。
インターネット上で音声や動画のデータファイルを公開する方法の1つ
(by ウィキぺディア:ポッドキャスト

私が公開していたのは、お父さん同士の対談音声です。出演する片方のお父さんは私。そしてもう片方のお父さんは毎回代わる代わるお呼びするゲスト。

第四作目の執筆を模索するタイミングですでに番組は50回を超えていたので、それら対談の中でおもしろい回を抜粋し文字に起こせば、文量的に1冊分になることは想像ができていました。作業的にもきっとラクだったはずです。

これならいける。

自分の中で一瞬安堵が浮かびました。
ただ同時に、こうも感じたのです。

だから何やねん!

有名人の対談音声ですら文字に起こされた途端おもしろみが激減するのに、無名なおじさん二人が話している内容を文字に起こされたところでそれが一体何になるのか。

あれこれ考えた結果、私は2つのパートで構成することに決めます。

・対談を通して感じたことを述べるパート
・Podcast番組の作り方を公開するパート

番組の司会進行もするけれど、録音・編集・配信作業もすべて行う。両方の顔を持つ私だからこそ作れるコンテンツになるだろうという希望を胸に、第四作目の制作はようやく進むことになります。

人の生死は重なるもの

作業工程が多岐に亘ったこと、そして自分の語彙力・文章力の乏しさに絶望し続けたことが重なり、作業の後半時期は精神的にはかなり疲弊していました。

そうして出版予定を1週間後に控えたある日、父親が危ないとの連絡が急に入ります。

私の電子書籍やPodcastが主に扱うテーマは「家族」です。父親のことも両方の中で存分に触れてきました。その父親が、何の前触れもなく危篤だというのです。

幸い手術は成功し、一命は取り留めましたが、病室の弱った父親を見ながら書籍を急いで完成させなければと強く思ったのでした。

身近な人の生死とは重なるものですね。

父親の無事を見届け自宅に戻った直後、人生で一番といって良いくらいお世話になった元上司が亡くなったとのメールが入ります。一瞬吐きそうになりました。

彼の場合は父親と違って以前から病状を知っていました。病気が原因でお父さん同士の対談を断られた経緯もあります。

人生にはたしかにタイミングというものがあるようで。

いろいろ考えた結果、私は彼に向けたお別れの手紙を最後に追加し、「good night パパ」という電子書籍を完成させることにしました。

情報を盛り込みすぎたという意味では失敗作ですが、人生でもうこんな作品は書けないという意味で傑作だと思っています。

今回はここまでです。このシリーズも次回が最終回です。どうぞお楽しみに!

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LCT編集部